宿題 #6(なかじまっぺい様)

※この文章は「宿題割引」でVOLUME 1『うみべのクロノス』を観劇した来場者によるレビューです

お名前
なかじまっぺい様

観劇日時
2018年3月25日 18時00分


だらだらお喋りするつもりで私見を書きます。

お気に障ることもあるかもしれませんが、どうかご容赦ください。

バカなので、いっぱいいっぱい見落としてることがありそうです。

思いつくままワードを書き出してみます。

重い、痛い、難しい、疲れる、耽美、相性がよくない、オシャレ、かっこいい、気障、カッコつけ、シュール、笑えない、呆れる、嘲笑、不条理、インテリ、女子高生、エロい、女の子ばっかり、羨ましい、楽園王さんっぽい、少女漫画、ラノベ、厨二病、閉塞感、孤独感、やるせない、諦め、いい匂い、値段が高い、レベル高い、生煮え、

会場に入り席に着く。

客席案内にキレがない。

空席をちゃんと見てるのかな。

前説の声が聞き取り難い。

大事なことを、お願いしているのだから、大きくはっきり喋ってもらえると好印象なのに。

トイレの傍の暗い一角に何か置いてある。気になる。後で、物販ブースだったのだろうと思い当たるが、隠すなら隠す、見えるなら見えるで「終演後販売します」などのアナウンスがあった方が好感が持てるのに。

客入れ中あの少女はヘッドホンで何を聴いているのだろう。

机に向かってから、何を考えているのだろう。

クロノス。時の神。

少女(見た目)は「クロノ」という名前からして、タイトルと絡んでキーパーソンになるであろうとの期待が湧く。期待し過ぎたのだろうか、「この娘いる意味あったかな?」という後味が残った。

その言動が、血の繋がらない姉妹にどんな影響を与えたか。クロノ自身が姉妹によってどう変化したか。

クロノが聞き役に徹しているように見えて、もしくはクロノからの呼びかけが一方的で姉妹に届いていないように見えて、客席にいて酌み取ることができなかった。

彼女は、何をした。

彼女は、どうなった。

時の傍観者。

観客がもう一人舞台上にいるだけではつまらない。のですが、瓶詰めの手紙を取って、「誰かに読んでもらいたいから手紙をかくの?読まれないって分かっているから書くの?」(確かこんなだったような)このセリフと件はとても好きです。

姉妹の心は二度と交わることはない、永遠の時の流れに浮かぶ点と点。…なのですか?

時。

悠久、深遠、普遍、不可逆、壮大、

いろんなイメージが湧いてきますが、主軸にしたかったのはなんでしょう。

ヒメとヒバナのすれ違う気持ちはもう元には戻らない、砂時計の砂が逆流することはない、そんな不可逆性。

いつからいるのか分からず、ずっとあてもなく居残りをさせられて、悠久の時を過ごしている。

イメージできたのはそんなところです。

強い主題を一つに絞ってもらった方が好きです。

なんかボヤけているようで、彼女が醸すはずだった余韻が心に沁みてきません。

主題を絞っても、ほかの要素が失われることは無いと思っています。「時間」言葉に纏わりつく様々なイメージが主題の底辺を支える土台として否応なしに顔を覗かせる。そんな気がします。

隕石の落下。

向こうの海岸線が黒コゲ。

爆発音は衝突によるものではなく、空中で砕けた時のもの。

もしそのままぶつかっていたら、被害はこんなものじゃ済まなかった。

…それでも何も変わらない。

少女たちは言う。

え?

とんでもない大ごとに思えました。私には。

自分には影響が無かった(と思っている)ことには興味のシャッターを下ろす10代少女と、40代おっさんのギャップでしょうか。

砕け散った隕石の破片はもうどこにもない…

いやいや、海に沈んだって、誰か言ってたじゃあありませんか(先生だったかな)。

すぐに見えるところに無いからといって、存在の否定にたどり着く稚拙さが冷笑を誘いました。

目に見えるモノや変化しか信じられない、少女たちのある種の頑なな気持ち。観客として歪な感じをうけましたが、舞台上にもそれを感じる人物がいたほうが物語も膨らみそうな気がするし、分かり易くて好き。

海に沈んだ隕石の破片が、見えないところから、気がつかないところから自然環境に何かしらの影響を及ぼしていく。そんな風に、少女たちやその周囲の環境を侵食していく時間と変化の比喩だとしたら。

それを匂わす何かセリフか場面がもっとあざとく欲しかった。

割と濃いめの味付けが好きです。

…あ、流した瓶詰めがたどり着くはずだった海岸はもう無いよ、ということですか?そうだ、瓶は漂うけど、海岸は変わらない…いや黒コゲ…。

どこかに行きたい。

アイルランド。

それってどこだっけ?

高校生でアイルランドの位置を知らないなんて、情け無くて笑える。少なくとも進学校ではないわな。

…なぜアイルランド?

時間ではなく、空間の飛躍が登場した。

実は私にとっても最も行ってみたい外国です。

保健の先生。

自己保身の塊。

人の話を”深く“聞こうとはしない。

自覚のないお為ごかしで相手との壁をどんどん作っていく。まるで自分自身を見ているみたい。

いや、客席からは色んなものが見えるからそう思えるのかも。私は思い上がっていたのかも知れません。

姉妹の父にはとても共感できます。

出演者の皆様とても素敵な方たちばかりですね。感情やエネルギーがストレートに出てて。

ただ、メリハリに欠け一本調子のように感じられてもったいないです。もっと抑える箇所が多い方が好きです。

ワザとらしくなるかも知れませんが、感情と感情がぶつかる、のではなく、感情を乗せた肉と肉がぶつかる、ようなそんな激しいやりとりを観てみたいのです。

2回、3回観ると分かってくることもあるのかも知れません。

今作の印象はあまりいいものではありませんでしたが、これからこのスタイルを突き詰めていくとどんなものが生まれていくのか、興味があります。

ありがとうございました。